自然の力を借りること
今は夫と運営しているエコツアーの事務方を手伝っていますが、開業したての頃は、私も現場(森)を案内していました。
ひとりの女性をご案内した時のことです。
屋久島は雨の多い島で有名ですが、人とは勝手なもので、雨にはあたりたくないけど、雫が光っているキラキラした森を体験したいと思うんですよね。まぁ、正直すごく綺麗で有無を言わさず癒されるのですが・・・。
しかし、その日はあいにくの雨。しかもなかなかの大雨。
私は、何とか彼女にエコツアーを楽しんでいただけるよう、自然の解説を入れつつ、楽しくなるような会話を心がけました。
彼女の反応は、何だか上の空って感じで、ツアー中は、彼女が楽しんでいるかどうか感覚が掴めませんでした。
レインウエアの上に容赦なく降り注ぐ雨の音と、黙ってその雨粒を受け止める木々の葉音を聴きながら下山しました。
無事エコツアーが終了し、解散の時、私が参加のお礼をお伝えしたら、彼女は、「スッキリしました、ありがとう」と私に言ったのです。
彼女は、自ら「実は私、失恋して、ここに旅に来ました」と言いました。
言葉数は少なかったのですが、ツアーが終わった後の彼女の瞳は、光を反射する雫のような輝きがありました。
私は、ああ、これが「森の(自然の)力」なんだなぁ。としみじみ実感しました。しかも、その人に、ドンピシャのタイミングで、魅せてくれる力だと思います。この時に、雨が降る、雨を体験することが彼女の心のケアに必要だったんだと納得します。
きっと彼女は、過去と上手に向き合うことができて、次に進む力を得たと思います。
自然には、うまく説明できないですが、物凄い治癒の粒が溢れています。
実際、私も夫婦喧嘩してても、森へ行ったら何だか彼のこと、許そうかな、私も感情的だったな。と冷静に思えるんです。(下山したら、う〜やっぱりムカつくぅ。となって、魂レベルが知れるんですが・・・笑、もっと森で瞑想しよう。。かな)
これは体感をしないとなかなか伝わる感覚ではないと思いますが、このエピソードをご紹介することで、心が疲れた時、身近な自然に触れる機会を作ろうかな、と思っていただければ嬉しいです。
そして、
もっと自分を知って、大転換をしたい!
決意の後押しをしてほしい!
リフレッシュしたい!
リセットしたい!
と思ったら是非屋久島へお越しください。
わたしができることは、「その時」に「寄り添うこと」です。
そしてその寄り添いに、今なら星の使い方もお伝えできると思います。